@article{近藤亮磨2018大規模ストリーミング雨量レーダデータの柔軟な高速アクセスを実現する,
title = {大規模ストリーミング雨量レーダデータの柔軟な高速アクセスを実現する Web データベースシステム},
author = {近藤亮磨 and 伊藤昌毅 and 小林亘 and 岩井将行 and 森川博之},
url = {https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201802248698273772},
issn = {1881-0225},
year = {2018},
date = {2018-04-01},
journal = {電子情報通信学会論文誌 D},
volume = {101},
number = {4},
pages = {669--680},
publisher = {The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers},
abstract = {日本各地に配備され,250mメッシュ・1分ごとに雨量を観測するレーダネットワークから得られるリアルタイムの雨量情報は,広範囲な流出解析や気象解析だけでなく,局地的な降雨情報を抽出することで身近な生活をより快適で安全にするために役立てられる。例えば,道路冠水予測,屋外イベントの中止の案内,洗濯物の取り入れのタイミングだけでなく,降雨量を考慮したルートによるナビゲーションや車での送迎の提案などを,スマートフォンを通して個人に通知をするようなアプリへの期待は高まっている。更にレーダから得られる降雨量は,積算することで近年特に求められている局地的な都市部での内水氾濫対策など市町村レベルの都市防災への活用も期待されている。こういった広域の雨量情報を必要としない場合においても,現在の雨量レーダデータは関東全域など広域がまとめられたバイナリ形式か降雨量が地図化された画像形式にて一括で一方的にストリーミングデータとして受け取ることしかできない。このようなユーザが必要としていない範囲を含む広範囲なデータ配信方法は,身近な活用においては受信側のデータ処理や解釈をより煩雑としてしまう。局地的な雨量情報を用いたマッシュアップや個人個人のニーズに応える多様なアプリの実現を促進するためには,ユーザが必要とする範囲の雨量データを切り出し提供するWeb APIと,その基盤となる膨大なストリーミングデータを高速かつ柔軟に処理できるデータベースシステムが必要である。そこで我々は,ストリーミングデータの高速なストア処理を実現しつつ,クエリを複数矩形の組み合わせで表現することで様々な地理形状での範囲取得を実現するXRAIN WebDBシステムをアレーデータベースを応用して開発した。本論文では更に,マッシュアップにより容易なウェブ上でのデータ活用を目指すWeb APIを提案する。本XRAIN WebDBシステムの評価として,実際のXバンドMP雨量レーダのデータを用いて評価を行い,提案システムが局地的な範囲での雨量レーダの活用において有用であることを示す。},
keywords = {Webデータベース, アクセス, ストリーミング, レーダ, 大規模, 雨量},
pubstate = {published},
tppubtype = {article}
}